富士山頂で繰り広げられる残り10分生死をかけた攻防
大袈裟に言ってますが、実際そうなのだからこの表現は間違っていないはずです。
先日富士登山競走公式HP上にて、2023年7月28日に行われた第67回大会結果が公表されました。
自身は登山道にて華麗 (無惨) に散ったのですが、完走ランナーの結果を興味深く拝見させていただきました。

そこに大いに興味が惹かれたので、ギリギリの完走者 (定義は本文にて) 全員分の関門通過タイムを調べた上で平均化し、その分析をもって2024年以降の山頂コース完走を目指したいと思います。
私みたく完走ギリギリレベルのランナーにとって、富士登山競走の有益情報であることを願って書いてみました。
まだ序盤、しかし余裕なし
(以下写真は主に試走時のもの)
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富士登山競走をギリギリで完走するランナー達の記録
なんだか上から目線で書いているようにも思えますが、私は2年連続山頂コースの五合目にて強制終了 (関門不通過) され下山、ふて腐れて昼間から地ビールで打ち上げするような輩です。
未完走でも美味いことは間違いない
当然公式HP内の「未完走者」リストに名前が載っているのを確認、改めて悔しさが込み上げてきます。来年こそは山頂へ、と鼓舞し地道に重ねていくことを再び誓いました。
閑話休題、この記事内においてギリギリ完走者の定義とは、山頂コース制限時間が4時間30分なので、4時間20分〜4時間30分、つまりゴールの山頂関門残り10分に焦点を当てその間に完走したランナーの記録を参考にしました。

最初の給水所の浅間神社
その人数
まずは制限時間10分前、4時間20分以降にゴールした完走者の人数について詳しくみていきたいと思います。
今年2023年の完走者は654 人(男627、女27) で完走率は全参加者の内41%、これは暑さの影響もあり過去10年で最低を記録しました。
そして失礼ながら自分が未完走なのに完走ギリギリと定義した4時間20分以降にゴールしたランナーは233人 (男227、女6) 、これは山頂コース完走者の実に35.6% が残り10分を切ってから山頂ゴールしたということです。
ちょっとそのパーセンテージの大きさが気になったので制限時間残り15分以内にまで範囲を広げると、山頂コース完走者303人 (男293、女10) と実に46.3%が残り15分以内にゴールした結果に驚きました。
全国から猛者ばかりが集まる大会と思いきや、完走者の約半数が残り15分を切ってギリギリでゴールしていたということです。レベルが高いランナーでさえも、残り15分以内のゴールが多数となるのが富士登山競走なのです。
ただし今年の大会は著しく暑かったことを考慮すると、例年並みの気温やそれ以下になればもうちょっと関門突破平均タイムは下がり、より多くのランナーが完走達成できる可能性が高いと予想します。
つづら折りの登山道
データを平均化
山頂コース完走を残り10分以内で成し遂げたランナーは233 人 (男227、女6) で 、その233人全員の記録を関門ごとに細く調べてまとめるのに四苦八苦しました。
数時間の作業を要して弾き出された関門通過平均タイムが下の表となります。
制限時間10分前 (4時間20分〜4時間30分)
完走者の関門平均タイム
馬返し | 五合目 | 八合目 | |
通過タイム | 1時間5分15秒 | 2時間6分56秒 | 3時間50分26秒 |
※五合目制限タイム:2時間15分、八合目制限タイム:4時間
※馬返しは関門ではないが、本競走では重要な通過ポイント
※第67回富士登山競走大会結果参照
これが2023年あの酷暑の中で山頂コースと格闘し、ギリギリと言える残り10分以内にゴールしたランナー達の各関門の平均通過時間となります。
ただしこれはあくまでも平均ですので上振れ、下振れ的なタイムで通過したランナーが多いことも事実です。
山頂からは絶景が待つ
いくつかの興味深いデータ
パソコン画面を眺め関門タイムを調べている過程で、各ランナーが必死になって山頂への挑戦に死力を尽くしていることを身近に感じました。
そして今回いくつかの面白いデータが読み取れました。例えば上記の表の通過平均タイムは、足切りされる五合目と八合目は締切約10分前に通過しないと完走が遠のくということを教えてくれています。
またタイム計測の馬返しと、関門の五合目と八合目にしても平均タイムを大きく下回るタイムで通過したランナーを確認しています。
繰り返しますが私は関門通過できなかった駄馬ですが、失礼ながら各関門の通過最遅ランナー (同一人物とは限らず) の記録を調べてみました。
山頂コース完走者の関門最遅通過時間
馬返し | 五合目 | 八合目 | |
通過タイム | 1時間12分58秒 | 2時間14分20秒 | 3時間58分43秒 |
※2023年大会
※同一人物とは限らず
上述した平均タイムより約8分も遅くたって完走したランナーがいることが事実です。これは馬返しで私より3分以上も遅いランナーが山頂完走していることが励みにもなります。
ロードと登山道の得手不得手があるので、最後まで諦めないことが身を結ぶ典型例ではないでしょうか。各関門通過タイムを見ていると、登山 (トレイル) が得意なランナーがアドバンテージが大きいと感じました。
さらに記録上で女子は八合目を3時間53分以内で通過しないと完走できてなく、一方男子は3時間59分以内で完走記録があります。
これは男女の筋肉量の違いが影響していて、その差6分ですが九合目から筋力を使う登山で女子は不利になり、八合目制限時間ギリギリだと山頂コース完走は難しいことがデータは示しました。
そして最後に撃沈データについてです。
各関門を山頂コース完走に十分過ぎる速いタイムで通過したにも関わらず何らかのトラブルでリタイヤになったり、それこそ余裕があったのに数分前にギリギリ山頂ゴールしたランナーを確認済みです。
このことから入賞するような選手以外は、一寸先は闇で展開次第ではどんな結果にもなりうると結論付けておきます。
両手を使ってガシガシ上る最終盤
来年こそは
富士登山競走はフルマラソンや先日完走したウルトラマラソンなんかと比べても負荷が尋常ではなく高く、現状の実力と擦り合わせるといまだ実力不足であることは否めません。
ですが今回データを時間をかけて詳しく調べてみて、全くダメではなく少しですが光明が見えたような気がします。
これから春まではフルマラソンシーズンとなりキロタイムばかり気にすることとなりますが、トレイル要素の向上も視野に入れつつ今回弾き出した数値を目標にして2024年富士登山競走に挑みたいと思います。
制限時間10分前 (4時間20分〜4時間30分)
完走者の関門平均タイム
馬返し | 五合目 | 八合目 | |
通過タイム | 1時間5分15秒 | 2時間6分56秒 | 3時間50分26秒 |
※五合目制限タイム:2時間15分、八合目制限タイム:4時間
※馬返しは関門ではないが、本競走では重要な通過ポイント
※第67回富士登山競走大会結果参照
もう少しで山頂