ご存知の通り今年 (2024年) から富士山吉田口登山道は規制がかかります。なんだか通行料もかかってくるとのことです。
規制理由としては夜通しで山頂を目指す弾丸登山、登山者過多いわゆるオーバーツーリズムの抑制です。
富士登山競走こそ究極の弾丸登山な気もするのですが・・・それはさておき
富士登山競走の試走は大丈夫なのか?
何か影響はあるのかしら?
そんな疑問が湧いてきます。
多くの挑戦者と同じく私も富士山へ近々試走※に出掛ける予定、なので上の問いかけに答えるべく調べてまとめてみました。
またスタートから登った場合に疑問点があったので、それは山梨県へ直接電話問い合わせをしてみました。内容は本文でお確かめ下さい。
※今記事は主に山頂コース試走を対象としています
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吉田口登山道の規制、富士登山競走の試走をする際に押さえるべきポイント3つ
ポイント
1. 規制される期間あり
2. 通行できない時間帯あり
3. 通行料金がかかる
1. 規制される期間あり
規制期間は7/1〜9/10 (2024年) までの期間が対象となります。
山小屋が開く山開き後から梅雨明け、そして最も多くの登山者が訪れる真夏の期間が丸々規制されます。
試走ランナーに直接影響する期間は、大会開催月の7月ということになります。
2年連続散った五合目関門場所から
(2023年試走時)
2. 通行できない時間帯がある
通行規制として富士山吉田口登下山道 (山梨県側のみ)は16:00〜3:00の時間帯は通行できません。
サイト情報によれば五合目の入口にゲートを設置し、16:00〜3:00まではゲートから先を閉鎖、山小屋の予約がなければ五合目以降へは行けません。
また1日4000人を超える場合も通行規制で閉鎖されます。ただし4000人を超えても当日受付分1000人以上は確保され、予約をしなくても早めに五合目に行けば登山できます。
山頂まで試走するランナーはほぼ日帰り、朝早めに出発すれば当日受付対象になる可能性は高く、平日ならば予約なしで大丈夫でしょう。
というか当日受付分1000人以上確保って曖昧、当日 (日中) 登山なら全員通過できるとみました。
五合目の吉田口登山道入口、ここにゲートが設置
(2022年試走時)
3. 通行料金がかかる
まずは結論から言います。
富士登山競走の山頂コース試走には規制期間内なら通行料金がかかるということです。
ゲート通過に2000円と別途今までもあった富士山保全協力金1000円 (任意)を入れると、富士登山には基本3000円必要ということです。
五合目通行にはWEB予約が必要となり、事前決済はクレジットカード、電子マネー、QRコード決済などに対応です。
事前決済にて発行されるQRコードにてゲート(予約者専用窓口) で認証して登山開始となります。
そして富士登山ではあり得ないと思うのですが、決済予約が完了すると県の都合以外はキャンセルによる返金不可ということです。
天候不順で登山をキャンセルしても返金されないことに不満を抱きます。ゲート不通過なら返金するシステムで良いと思うのですが。
そして試走は天候次第ですからおそらく山頂コース試走ランナーに多いであろう当日決済、当日決済については富士山の電波状況次第で電子決済できない場合あり、その時のための現金の用意は必須となります。
馬返し後、渋滞する前にシングルトラックを通過したい
0合目から登山した場合お金払うの?、そんな疑問点を問い合わせしてみた
ここである一つの疑問があることに気付きました。山頂コースを走った経験がある人ならお分かりであろう疑問点です。
疑問点
WEBサイトにはロータリー側 (一般的登山コース) の五合目登山道入り口にゲート設置とあるが、山頂コース試走として登ってくるとコース形態上そこは通過しない。下から登ってきて佐藤小屋にて五合目を通過、六合目にてロータリー側の登山道と合流するのだからゲート不通過、よって通行予約・通行料は払わなくても山頂まで行けるのではないか?
位置関係はこちら、山頂コースはまっすぐ山頂へ、ゲートは右の方
この疑問点を解決するため山梨県知事政策局 (055-223-1315) へ 直接電話で問い合わせしてみました。
回答
佐藤小屋方面から登ってきても六合目の合流地点に誘導員がいます。富士山安全指導センターに寄るよう促すのでそこで決済チェックを行います。
決済完了済みで通行許可としてリストバンドを手渡すとのことです。期間中の富士登山者は皆リストバンドを付けていることが前提、付けてなければ係員がお声掛けするとの回答でした。
あと県の担当者さん曰く登山競走当日、参加者は通行料は免除で確定とのことです。
この六合目合流点に係員がいて
ロータリー側へちょっと戻った安全指導センターで通行認可
山頂コース試走にベストな期間は6月末日まで
ここまでの内容を加味すると個々人の予定はあるにせよ、理想の山頂コース試走期間は通行料金がかからない規制前 (山開き前) のちょいと早めな6/30までとなります。
でも7月になって通行料金が発生するにしても、週末以外や世間の夏休み前の平日なら登山者は少なくおすすめとなります。
また富士スバルラインの規制期間が7/5 18:00〜9/10 18:00 (2024年) なので、7/5まではマイカーで五合目からの試走が可能となります。
それぞれ試走に行くシチュエーションは多岐に及びますが、富士山は最高峰だけに天候面で簡単ではなく当然好天の日が最低条件であることを肝に銘じるべきだと改めて記します。 (参考サイト「てんきとくらす」)
ゴール後ここで笑いたい